空調・給湯機器のハイブリッド化
2025年11月
自動車のハイブリッド化は1997年にトヨタがプリウスを発売以来、技術革新が進み今日では自動車産業の主流となっています。ガソリンエンジンと電動モーターの組み合わせにより高出力・高燃費を実現しました。
空調・給湯の分野では、業務用エアコンにおいて、ガスエンジンヒートポンプ(GHP)と電気式ヒートポンプ(EHP)を組み合わせた「ハイブリッド空調システム」が2009年に登場しました。また、従来ガスを主熱源とする給湯器の分野においては、夜間電力利用の自然冷媒(CO2)を使用したヒートポンプ給湯機(エコキュート)が2001年に発売、HFC冷媒を使用するヒートポンプ給湯機が2015年に発売されて、電化が進んで来ました。そして、給湯機器の分野においても電気式ヒートポンプ給湯機とガス給湯器を組み合わせた「ハイブリッド給湯機」が2010年に登場しています。
これらのハイブリッド型の空調・給湯機器は、カーボンニュートラルの実現に向けて今後期待される機器と思います。また、それぞれの熱源を生かした快適性や経済運転の実現、ハイブリッド給湯機では太陽光発電との連携も強化されています。初期費用の面では一般機よりも高価ですが、条件を満たせば補助金の利用や長期的には経済的メリットも期待できます。
製品ラインアップが拡充し市場への普及拡大に対応できるよう、私達の試験所では機器の性能評価面で試験に備えたいと思います。







試験空間)によって試験結果が変わってしまいます。したがって、すべての状態において、平衡式室形熱量計でこの試験を行うことはできないという結論に至りました。
