新たな性能試験法の所内プロジェクト(続報2)
2026年06月
実際に日空研の試験設備で負荷固定試験をどのように実施するか、空調対象空間(パソコン上で設定)をエミュレーターによってどのように再現するか、日空研のルームエアコン用エンタルピー測定装置(RAC3)へ導入した負荷固定試験状況をご紹介いたします。負荷固定試験は早稲田大学が考案したエミュレーター(ソフトウェア)で、下図の熱バランス式により、理論モデル化し算出された室温(乾球温度、湿球温度)を試験室で再現し計測します。
もともとRAC3には、エアコンを設置する部屋(室内外)の乾球・湿球温度調節器とエアコンの能力を測定するプログラムを備えていますから、この既存設備からの情報をエミュレーターに取り込み、熱バランス式から算出した次の室温状態(乾球・湿球温度)をRAC3の室温調節器に出力することで、エミュレーターの結果を再現します。日空研で、その情報伝達を行うインターフェースソフトウェアを開発し、RAC3試験室で負荷固定試験を実施することができました。
図において、エミュレーターソフトウェアは、空調対象として設定した仮想空間が、エアコンの能力でどう変動していくか、その空気状態を計算によって求めるもので、設定できる仮想空間は、試験設備が測定できる冷暖房能力により大きさが決まります。また、試験法の特性上、試験設備はエンタルピー測定装置に限られます。供試機の能力に合った試験設備を選択することが試験環境の応答性を向上させます。

